●子どもが持つ力

一言でいうと、当塾に通う子どもたちは輝いています。小学生も中学生も高校生もです。半数以上は来春の受験生です。多忙の日々を送っています。それでも毎日元気に通ってきます。私のほうが彼らからパワーをもらっていると思っています。とてもありがたいことです。三年前にこの塾を始めたとき、ある友人が「こどもは純粋でいいよな。」と言いました。そのことばには少し違和感を覚えました。彼らには彼らの社会があり、彼らなりの悩みがあり一生懸命に生きている、純粋の一言ではないなと…。

三年後の今も、そのときと気持ちは変わりません。子どもには力があり輝いています。子どもの言動から学ぶこと、気付くことはたくさんあります。それによって、私自身が元気でいられます。会社勤めをしていたころには得られなかった喜びです。もちろん自分の子を育ててきたことも大きな財産ですが、ひと様のお子さんに対しても、少しでも役立つことができれば、それは大きな幸せです。また当塾は現状、私ひとりで運営しています。そのため、保護者の方々ともよく話します。塾の人間というより元受験生の親としても、保護者の方々の思いには常に共感しています。

●輝く塾生を応援!

当塾生の過半数は中学受験生です。全国的にみても当塾周辺のように中学受験に挑むお子さんが、半数を超える地域は少ないでしょう。ごく少数派ですね。いろいろな意見を聞くことがあります。私は地方出身ですが、私が小中学生の頃から東京の受験熱の話は、時折耳にしました。高校の数学教師は、「東京の子はかわいそうだ。誰も外で遊んでいない。勉強がたいへんだからだ。」とまるで実際に見たかのように言っていました。中学入試に反対する学者などのはなしも、動画などでみたことがあります。塾だ、習いごとだと忙しくて大変そうだ、小学生にはいかがなものかなどの意見も良く聞きました。

私は中学入試をするかどうかは、本人や家庭が決めることであり、どちらがいいとは思いません。これは本当に人によって異なるからです。前述のようなネガティブな発言をされる方々、ほんとうに彼ら一人ひとりをみて、話したうえで発言しているのかなと疑問に思うこともあります。私には公立の小中学校の教員の知人がたくさんいます。そして、彼らのお子さんたちの多くは、私立中学校に入学しています。これも現実です。

とにもかくにも、私の塾で学ぶお子さんはみなさん元気です。うつ向いている子はいません。中学受験生も高校受験生も大学受験生も、受験に関係なく当塾で学ぶお子さんも同じです。輝いて強く生きる彼らのパワーを浴びて、私は毎日授業ができることに感謝しています。