なぜ国語をメインで教えようと思ったのか
その理由は2つあります。
1つ目の理由は、「国語が得意になることが、合格への近道だから」です。
算数や数学が好きだったり、得意だったりする生徒はたくさんいて、満点を取る生徒も珍しくありません。
一方、国語が一番好き、あるいは得意という子はあまりいません。満点に近い点数を獲れる子がいない代わり、点数が全く取れない子もいません。
ですから、受験生本人が点数に差がつかない教科と思い、保護者の方もそう認識されている方が多いのかもしれません。また、算数や数学と異なり、国語の学習となるとどうしても感覚で解いてしまう傾向があるようです。
しかし、論理的に文章を読み解くトレーニングをすることによって、筆者の「いいたいこと」を正確につかめるようになり、国語の成績が上がります。
加えて、国語に限らず、今ではどの教科でも文章題が主流になっています。これを解くには、問題をしっかりと理解し、論理的に考えて答えを導き出していく力が求められます。
国語の学習で培った論理的思考力が、この時必ず役立つのです。他教科の得点力アップにつながるのです。国語力をつけることが志望校合格に確実につながると私は考えています。
また、2つ目の理由は、「国語力をつけておくことが、社会に出てから役立つから」です。
私は、三十年以上、一般企業で働いていました。これは社会に出て多くの人たちと接して感じたことですが、「国語力」のある人間は仕事ができるのです。
仕事で新しい企画を立ち上げるチャンスが来ました。
まずどうするか。様々な情報から必要なものを選ばなければいけません。当然、読解力が必要です。
さらに選んだ情報をもとに自分の考えをまとめていくことが必要です。ここでも筋道を立てて考える力が大切になります。
まとめたことは、文書であれ、話し言葉であれ、相手に伝えなければいけません。表現する力が求められます。ここで必要になる力、それは全てが国語力だと私は思っています。皆さんに社会に出ても役立つ国語の力をつけてもらいたい、それが私の願いです。