●算数、数学にも必要な国語力

リンゴ7個と、オレンジ7個の代金の合計は770円でした。リンゴ5個と、オレンジ4個の代金の合計は520円でした。リンゴとオレンジのそれぞれの値段を求めなさい。

この問題は、中学2年生の数学、連立方程式の文章題です。国語塾のブログで数学の問題を扱うことに違和感を感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、もう少し、話をすすめていきます。

この問題は、この文章題をもとに、連立方程式をつくることで解答ができます。リンゴの値段をx円と、オレンジの値段をy円とすると、次の式が成り立ちます。

{7x + 7y = 770
 5x + 4y = 520
計算すると、
(x,y)= (80, 30)となり、解答はリンゴ80円、オレンジ30円です。

さて、なぜ冒頭に数学の問題を掲げたかといいますと、当塾の国語体験授業では、よく算数や数学の文章題を最初に取りあげるからなのです。

どちらかといえば国語が得意でない、好きでない、作文が書けないなどの悩みを持ったお子さんが、よく当塾を訪れ体験授業を受けられます。このお子さんたちに、上記のような算数や数学の問題を解いてもらうと、多くの子が正解します。実は、これらの問題が解けるいうことは、算数や数学ができるだけでなく、国語の力もある証拠だと、私は考えています。なぜなら、彼らは、日本語で書かれた文章の内容を理解したうえで、正しい計算式を立てるまで、筋道を立てて考えているからです。上記の計算式だけが解けるのならば、それは、計算の力があるということです。文章題が解けるということは、計算力だけはない算数や数学の力がある、そして、その基盤ともいえる筋道を立てて考える力=論理的思考力があるといえると考えます。そして、彼らは、文章題を解くときには、日本語=国語を使って考えているのです。国語力の基礎は、実は身についているのです。

当塾の体験授業を受けるお子さんには、国語の力自体は自分にあることをわかってもらうため、最初に算数や数学の文章題を解いてもらうことにしています。

●体験授業のおすすめ

当塾近隣の公立小学校、中学校の多くは、26日から冬休みのところが多いようです。国語に関する悩みをお持ちのお子さんのために、この機会に一度、体験授業を受講してみませんか。「国語が苦手とは言えないけれど、毎回の試験の点数にバラつきがある。」などのお話もよく聞きます。国語は、正しい学習の仕方を身につけることで、必ず成績が上がり、試験でも安定して好成績がとれる教科であると私は考えています。「うちの子は読書も嫌いだし。」とか、「作文が書くことをとても嫌がる。」というお話もよく聞きますが、そういうお子さんでも国語力をつけていく可能性は大いにあるのです。

さて、当塾の体験授業では、論説文を題材に、筆者のいいたいこと(主張)をつかむ練習を行います。ここでは、文章を早く正しく読むためのルールをお伝えします。たとえば「しかし」や「つまり」などの接続語が文章中に出てきたら、それぞれどのように読み進めたらいいかなどの方法を伝授します。一回の体験授業が確かな国語の学びの場となるように、私は授業を行っています。

なお、国語力というと、読む力、書く力に注目しがちです。たしかに入学試験では、おもにこれらの力が試されます。ただ、国語力の大事な要素には、聞く力、話す力もあります。お子さんが社会に出て必要とされる力には、当然、聞く力、話す力も含まれます。私は、一般企業に三十年以上勤めていました。その経験からしますと、これら四つの力は全てが大事です。体験授業をはじめとして、当塾では、生徒さんと話をすること、生徒さんに自分の経験や考えを話してもらう時間も、大切にしています。こういうことを通じて、お子さんに国語力をつく授業を行っています。当塾での学びが、少しでもお子さんの将来に役立つことを、常に私は願っています。

体験授業は、当塾での対面授業、オンライン授業のどちらでも受講ができます。ともに無料です。年内は、31日まで毎日授業を行っております。年明けは、2日より授業を行います。ご関心をお持ちになられた方は、下記までお問い合わせください。

https://form.run/@kobetsuhirayama-1177

写真は、冬の駒沢オリンピック公園です。当塾は、この公園のすぐ近くにあります。