●受験に必須の過去問演習
受験を控えた生徒さんたちにとって、志望校や併願校の過去問演習は学習のなかで大きな位置を占めます。一般の受験では筆記試験でいい点数を取らないことには、合格はできません。過去問を積極的に解いて、志望校合格を目指しましょう。
過去問演習の効果は大きく分けて三つであると、私は考えています。
①自分と合格との距離を知ることができる。
現在自分の学力が合格点にどれくらい足りないのか、あるいは足りているのか、その立ち位置をまず知らないことには対策が立てられません。過去問の合格最低点等は、多くの場合インターネットなどを通じて把握することができます。
②合格のためには何が必要かを知ることができる。
過去問を解くことによって、その学校ではどのような問題が出題されるのか、どのような学力が必要なのかがわかります。できなかった問題が自分の弱点です。補強すべき学習内容が、ここから見えてきます。
③問題演習を通して合格力が身につく
同じ学校の問題を何度か解くことによって、出題傾向がわかります、同時に、何度も演習をくりかえすことで、解法を身につけることができます。誰もが最初は泳げません。練習を重ねて泳げる=解けるようになるのです。もしかすると、これが過去問演習の一番の収穫かもしれません。
続いて上に掲げた三つを、具体的に確かめていくことにします。
●自分と合格との距離を知る
現時点で合格点が取れていないこと自体は、心配する必要はありません。むしろ、合格点までにどれだけ足りないのか、その距離を正確につかんでおくことが肝要です。過去問を解いたら、いつどの学校の過去問を解いたのか、何点取れたのかを必ず記録しておいてください。できれば専用のノートなどを用意するとよいでしょう。どのくらい自分の成績が伸びてきているのか、あとどのくらいで合格点に達するのかを、ご自身で把握したり、都度都度の目標を立てたりするのに活用できます。
入試問題には、解答の制限時間があります。これは必ず守ってください。そうでないと試験本番に向けた演習になりません。試験当日と同じように集中力を高めて、そのときそのときで最良の答案を作り上げることに努めることが大切です。練習だからといういい加減な気持ちで取り組んでいると、本番でもその癖が出てしまいます。反対に問題演習で本気に取り組む習慣をつけておけば、本番でも力を十分に発揮できることでしょう。昔から言われていることですが「練習は本番のように、練習は本番のように」、これは真理です。本番同様に自分にプレッシャーをかけるのです。
入試問題を分割して、大問一だけを解いてみるなどのやり方も、特に実際に受験をする学校の問題の場合は避けてください。あくまでも本番を意識した演習にすることが肝要です。
もしも一日自由に使える日があったら、志望校の試験時間割と合わせて全教科を解いてみることをおすすめします。朝起きてから試験終了までの時間の使い方を、ある程度イメージできるはずです。これも「練習は本番のように」のひとつです。
●合格のために必要なことを知る
前述の通り、過去問は必ず一度解答指定時間内で解き終えます。ただし、ここで終わってしまうと未着手の問題、解きかけの問題が残ってしまうことがあります。時間を延長したり、改めたりして納得いくまで解いてみることが大事です。現時点で足りない力が明らかになります。
次に採点、解き直しの作業に入ります。たくさんの学びのヒント、合格に向けての知恵を得ることができます。国語とりわけ現代文の場合、時間をかけることにより解けたならば、理解力は十分なので、読むスピードを上げる練習をすれはよいのです。時間をかけても解けないのであれば、しっかりと読解力をつける学習をする必要があります。自分に必要なことを見つけていくのです。
同じ学校の問題を何度か解くことによって、出題傾向がわかります。どのような問題で自分がつまずくのかも見えてきます。自分に足りないところ、苦手なところも見えてくるわけです。四字熟語に関わる問題が必ず出題されるのに、これが解けないでは話になりません。合格点までに何が足りないかを逆算し、合格点と自分の得点のギャップを埋めるのに何が必要かを考えて、勉強するのみです。
●そして得点力を上げる、合格力をつける
一般的な入学試験はペーパーテストですから、これをひたすら解くことに勝る勉強法はありません。過去問演習をおこなうこと自体が有益な学びなのです。これだけでも力はつくのですが、前述の通り、解き直しが大切です。
何度か過去問を解くうちに同傾向の問題ができていない、苦手だと感じられることもあるでしょう。これはチャンスと捉えましょう。とことん解き直しをして確実に点が取れるレベルまでもっていってください。そのとき、解法まで自分の口で説明できるようにするのが肝要です。実際に誰かに説明するのがベストです。これによって個々の具体的な設問が抽象化・一般化され、類題がでたときに必ず解けるようになるわけです。これはどの教科でも共通です。
国語では、記述問題への対応も大切です。最初に時間内で解いたとき未着手ならば、納得できる解答を一度作ってください。そのうえで、必ず解答例と比べてください。解答に必要な要素のうち、何が足りていて何が足りないかを明らかにしてください。この作業を繰り返すうちに、記述問題を解くコツが身についてきます。このとき、解答例を書き写すだけでも力はつきます。記述が苦手だと思ったら、この作業を必ず入れてください。
ここまで進めていけば、合格まであと一息です。もしかすると、これ全部をやりきれるわけがないと思う受験生もいらっしゃるかもしれません。だからといって何もしないのは、もっとも愚かです。まず始めることです。私の受験生時代の恩師のことばを思い出します。
「やれるところまでやればいいんです。」
●最後まであきらめない子が合格する
昨年の話です。最後の模擬試験の結果が、志望校の偏差値に10以上足りない生徒が数名いました。この子たちは、それでも第一志望校に合格しました。模試の成績は指標としてはたしかに役立ちます。しかし模試で好成績であっても、合格するという保障はないのです。
試験前の数か月で、力がぐんと伸びる子がいます。その子たちは、最後の最後まであきらめずに勉強を続けました。そして必ず自分は合格すると信じていました。今思えば、その子たちからは、言葉に表しにくい力強さ、自身を感じ取っていました。これから出来ることはたくさんあります。努力は決して裏切らないと思います。
●体験授業のご案内
当塾は、現在ほぼ満員の状況で残り枠はわずかです。ただし、体験授業は随時受け付けております。日程さえ合えば、これから入塾されることも可能です。毎年、この時期から受講される受験生も数名いらっしゃいます(主に過去問演習です)。また、冬休みなどに集中して当塾で学ぶこと(冬期講習)などもできるかと考えております。
当塾は、現在ほぼ毎日、午前中から開講しております。学校行事の振り替え休日などには、午前中からいらっしゃるお子様もいらっしゃいます。こうした需要に応えるためにも午前9時から授業ができるように準備しております。ご関心を持たれた方は、下記にご連絡ください。お待ちいたしております。
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