●自分事として書く
作文、読書感想文などを書くことはあまり好きではない、あるいは得意でないというお子様の話を聞くことがあります。確かに一朝一夕で文章力が上がることはありません。しかし、今までよりも説得力のある文章を書くことは決して難しくはありません。キラリと光る一文があるだけでも、文章の印象は大きく変わります。今回のブログでは、そのための方法をいくつか記していくことにします。自分の想いを文章につづることは、苦行ではなく楽しいことだと考えて臨んでいきましょう。
どんな文章であろうとも自分の考えや気持ちを書くものだということを、忘れないようにしましょう。他人事でなく自分事として記すのです。たとえば読書感想文であるのにその物語のあらすじを追うのが中心で、自分の感想は付けたしのように書かれたものも少なくありません。これではいけません。
物語を読み進めていくうちに主人公に感情移入していったとします。このようなときには思い切って、「○○(主人公の名前)のようになりたいな。」と始めてみてはいかがでしょうか。これだけで読者は、「どういうことなのだろう。」と引き寄せられます。そのあとにそう思うようになった一番のできごとを記すのです。そして最後に「私にもできるんだ、やさしい気持ちの持ち主になることが。」などと書ければ、それだけで説得力のある文章になるはずです。大切なことは、常に自分を主体に置くことです。
論文と読書感想文に分けて、そのためのコツを考えていくことにします。
●自分の論を補強する術
論文で自分の意見を書く機会は、入学試験を始めとして数多くあります。このときに留意すべきことについて、いくつか記します。論文ですから当然自分の意見、主張を書くことになります。意見を書いたら必ずその根拠が必要となります。ここまではご承知の通りですが、自分の論を説得力あるものにするには工夫が必要となります。
自分の意見を強固にするためには、まず体験などの具体例が必要です。これはできうる限り、詳細に記すことが肝要です。また、具体例が複数あるとより説得力が増します。ひとつだけだけですと「偶々そういうこともあるかもしれないが、現実にはそれは稀なケースだろう。」と思われる恐れがあります。複数の例を挙げることで、その危険性は少なくなります。
なお自分の意見をはっきり示すことは大切だとは言え、それに固執しているわけではなく他の考え方も理解しているうえで自説を述べているということを示すのも大事です。これは、自分の意見を客観化しほんとうにこれでよいのかを検証するうえでも有効です。
そのためにまず、対立する意見を「たしかに・・・」と書いてみましょう。たしかにこの意見にも一理あると受け止めることです。そのうえで「しかし・・・」とつないで自分の意見を記すのです。自分の考えを補強できます。自分の意見に固執するのでなく、より広い視野で考えているのだとなと読み手にアピールすることにもつながります。
●自分事の読書感想文
読書感想文を書く対象の本は、何かしら心にひっかかるものがあるであるはずです。これを自分なりにどういう点なのかを、はじめに掘り下げてみるのがよいでしょう。
例えば次のような観点で、考えてみましょう。そして読書感想文の基となるメモ書きを作るのです。
●なぜこの本を読もうと思ったか。
●際に読んでみて、本の印象は読む前と変わったか。
●この本の全体のテーマがあるとすれば何だろうか。なぜそれがテーマだと感じたのか。
●登場人物に自分の生活や自分の家族と共通する部分があったか、似ているなと感じた場面はあったか。
●自分には考えられないような行動や発想が登場人物にあったらそれはどんな場面か。そのとき自分はどのように感じたか。
●本の作者や主人公、登場人物の行動や言葉で尊敬できるものはあったか。
●本を読んで、今日から何かひとつ実行して思うことはあったか。何か気持ちの中で変化はあったか。
上記のすべてを記す必要はありません。書けるところだけを書くだけでも構いません。
書き終えたら、それらのうちからいくつかを選び、ストーリーを作ればよいのです。
「その本を選んだ理由→印象に残った場面やせりふ→これから実行したいこと」などの
展開を考えてみましょう。その際、冒頭で記した「○○(主人公の名前)」のようになりたいな。」などのキラリと光る一文を忘れないようにしましょう。
●二学期を迎えるにあたり
今回のブログで記したような文章を書く練習も、当塾では重視しております。文章を書く練習を主目的にして通われている塾生も多くいらっしゃいます。ご関心を持たれた方は、下記にご連絡ください。
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