友達から湯島天神の鉛筆をもらい、受験日まで毎日使いました。
ご利益があり友達に感謝です!珍しい四角形の鉛筆です。これは「五を欠く=合格」というメッセージが込められているそうです。

●10~11月は魔の月!

中学受験生親子にとって、10~11月は非常に重要で、感情的になる時期だと思います。模試の結果が出て志望校を絞り込むタイミングが訪れるので、どうしても不安や焦りが高まります。特に、ギリギリのラインで頑張れば届くかもしれない、という期待と現実的な選択肢との間で揺れる気持ちは、「本当にこれで良いのか」「息子の将来に影響を与えてしまうのでは」自分の事ならここまで悩まなかったと思います。親ががっつり関わる中学受験特有のものだと思いました。

後期の公開模試は、合格力判定サピックスオープン4回と学校別サピックスオープン2回、計6回の模試がありました。

自身の立ち位置を知るため、まずは、中学校会場の一つ、埼玉の栄東中学校を選びました。自宅からは1時間30分程かかります。

息子は5年生の頃から友達同士で東京近郊へ電車の旅に出かけており、久しぶりの遠出にとても喜んでおりました。乗り継ぎを自分で調べ始めたので、息子に任せました。

当日朝が苦手な息子を起こし、本番を想定して2時間前には自宅を出ました。
最寄駅の東大宮駅に到着して時計を見てビックリ!既に遅刻の時間で愕然としました。
息子曰く、試験開始時間9時と書いてあったので駅に9時に着くように考えたと。予想の斜め上を行く答えに驚きました。小学校低学年ならまだしも、「旅人算は解けるのに、こんな基本的な事がまだわかっていないなんて・・・。」

まだまだ小学生。最終チェックをしなかったことを悔やみ、ここまで抜けている親はそうそういないと落ち込みました。お陰で模試の大切さを身に沁みて感じ、本番じゃなくて本当に良かった、と胸を撫で下ろしました。

そんな模試の結果ですが、最初の科目は国語でした。試験時間は50分で、15分遅刻したにも関わらず偏差値がいつも通りの平均点。最悪の結果を想定していましたが、「なんならいつもより良いのでは?」と不思議に思い息子に確認をしたら、「実はいつも時間が余っていた」と。ここでも想定してない答えが返ってきました(笑)。

点数が上がらない理由は、文章や問題文を良く読まずに解いているのでは、と考えました。まだまだ伸び代があるのかもしれない、と嬉しく思ったものです。

典型文は、塾で多くの演習問題をこなしているので解けるようになっていますが、ほんの少し条件が変化し、要求されている結論をずらされると、きちんと読んでいないので見事に間違えてしまうのです。読み落としを防ぐためもう一度音読をさせるべきか、と考えましたが、そんな時間もなく、時間配分や問題の見極めなどを訓練し、線引きをもう少し増やし、大切なポイントを記憶に残す練習をしました。

模試を全て受けることにより、入試に必要な全単元をおさえる構成になってます。ここで見つかった弱点を個別に補強するのですが、次から次へと弱点が見つかり補強する時間も足りず、私は焦っておりました。当の本人はどこ吹く風で、11歳男子のこの時期に、焦りなどは1ミリも感じませんでした。

「魔の月」と言われる由縁を肌で感じました。

冷静に状況を見極めつつも、子供に無理をさせないようなバランスをとることが本当に難しい時期だと思いました。

●心を落ち着かせるために

精神が不安定な時は、誰が作ったのか、この名言を見て心を落ち着かせたものです。

X(旧Twitter)上での投稿をたくさんの方々がリツイートしていました。
思うことは皆同じで、誰もが試行錯誤を繰り返して前に進んでいくのですね。