試験日当日、駅構内で見つけた応援パネルに感動して写真を撮りました。
●「受験生親子」のすがたを見かける
子どもが受験したのは去年のことですが、当日のことは今でも鮮明に思いだせます。
中高一貫校に通う生徒にとって、この時期は休みになります。私達はその休みを利用して電車で旅行に出掛けました。
最寄駅で何組もの「受験生親子」を見かけ、心拍数が上がりました。息子が通う学校の過去問を開いている子を見つけ、「後輩になりますように」と心の中でエールを送りました。
●昨年の受験を振り返って
昨年の受験体験を振り返ると、塾のテストの結果に一喜一憂し、良いときは一緒になって飛び跳ねて喜び、思うようにいかなかったときは反省しながら励まし合った、共に苦労を重ねた日々が思い出されます。子どもをサポートしながら伴走したその時間は、今となってはかけがえのない思い出です。
受験を通じて、息子とこんなにも濃密な時間を共有できたことは、親として本当に幸せなことだったと感じます。
試験当日、ホームで息子が私の手を「ギュっ」と握ってきました。「もう手をつなぐことも最後かもしれない」と寂しさを覚えましたが、実際にはその日が最後ではなく、もう少し続きました(笑)。
最後に何と声をかけるか悩みましたが、笑顔で「大丈夫だからね」と送り出しました。後で本人に聞いたら、まったく覚えていませんでした(!)。試験会場まで「子どもを連れてきた」つもりが、実は「私が連れてきてもらった」のだと、ふと気づいたときには感慨深いものがありました。

●中学受験はこれからの人生の大きな力になる
入学式までの時間、小学校最後の生活を思い切り楽しんでください。そして、私自身にも言えることですが、親子で乗り越えたこの経験が、これからの人生の大きな力になることを願っています。
1年間を振り返ることで、自分の行動や判断を客観的に見つめ直し、「もう少し大人の対応ができていれば」と反省することも多々ありました。平山先生、このような振り返りの機会をいただき、本当にありがとうございました。
そして、これまでブログを読んでくださった皆さま、長い間お付き合いいただきありがとうございました。皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
~おわりに~
昨年6月から続いたこの体験記は、今回でひとまず最後です。体験記を読みながら様々なことを考えました。中学受験を通じて得るものには、数多くの貴重なものがあります。これはお子様だけなく、保護者の方にとっても同様です。
子供達は、おそらくこの経験をプラスに活かしこれからの人生を有意義に過ごしていくことでしょう。それを願います。また保護者の方にとっては、中学受験を子供とともに経験したことが大きな財産になったのだと思います。
今回の主人公の男の子は、受験の間近にスイッチが入り見事に第一志望校に進みました。今年の受験生を見ても同じようなことを感じました。年を明けた頃から合格したいというオーラを出して、飛躍的な力の伸びをした子たちがいます。最後までやり切ること、これが大切に思います。
長い間、ご愛読ありがとうございました。受験を通じての経験は貴重なものだと考えます。応援いたしております。
またご執筆いただいたお母さまには厚く感謝申しあげます。親子ともどもの良き明日をお祈りいたします。
個別指導 「国語の教室」 平山 淳