国立科学博物館にはよく足を運びました。
●師走となりました
いよいよ師走となりました。寒さが本格的になると、入試が近づいているのを肌で感じます。息子の手が悴んで字が書けなくならないようポケットにカイロを忍ばせたことが、つい最近の様に感じます。
受験の結果をも左右する感染症が、流行り出すのもこの頃です。息子の通っていた小学校でもインフルエンザやマイコプラズマ肺炎が流行し、学級閉鎖が相次ぎました。去年の今頃は、罹るなら今このタイミングで罹って欲しい、と切に願っていたことを思い出します。
現在息子の通う中学校では、先生達が2月の受験日に備え、学校で集団予防接種をしていたそうです。
受験生の皆さん、本番に向けて体調を整え、ベストな状態で駆け抜けて下さいね。
●刻一刻と近づく本番
前回の続きです。塾の最後の面談も終わると、模試や過去問の結果を見ながら、受験校の具体的な組み合わせに悩む最終時期になります。「合格力判定サピックスオープン模試」も全て終わり、刻一刻と本番が近づきました。
この頃の悩みは、息子は字が乱雑で、計算ミスをするなど、テストでも採点時に不利となることも多く、結果に繋がらないことがしばしばありました。本人曰く「きれいに書く時間がない」「書くのがメンドくさい」とのこと・・・半ば呆れて返す言葉が見つかりませんでした。
男子校は、国語では差がつきにくく算数で合否が決まる、と言われているのに、頭の中で考え、途中式や図を書かない。良い点を取ることよりも、「今、メンドくさいことから逃れたい!」という気持ちが強く、「あと一点あれば合格最低点に届くこともある」と伝えていましたが、どんなに注意してもなかなか生来の性格もあってか、悪癖は治りませんでした。
そんな中、「第4回合格力判定サピックスオープン模試」で5ポイント落として、第1志望校合格可能性が40%になりました。このままでは行きたい学校に行けないと気付き、やっと自分と向き合うようになりました。
●本気で努力して頑張った
中学受験をさせて良かったことの一つは、「本気で努力して頑張った」ことだと思います。
自分は、
「どういう時にミスをするのか」
「どういう時にメンドくさいと思うのか」
「どこまでやれば悔いが残らないのか」
そうしたことを、土壇場になって本人なりに一所懸命考えたのだと思います。
第一志望校の合否に影響を及ぼすと分かった瞬間、自分の姿勢を見直したのは大きな進歩でした。本番までの最後の数ヶ月という時期は特に重要で、「悔いが残らないまでやった」と思えることが大切なのではないでしょうか。
●親も子も「自分に向き合う」
息子に中学受験について最近聞いてみたところ、受験モードに入った12月以降「二度とあの辛さを経験したくない」と言いました。親としては、たとえ結果が伴わなくてもこれ以上ないくらい頑張った末の結果であれば、どんな結果であっても受け入れることができる、そんな境地だったと思います。
ただ、結果が伴わなかった場合、本人がそう思えるかはわかりません。中学受験は人生の通過点に過ぎないのに、自己肯定感を潰してしまうこともあると思います。今でも何が正解かは分かりませんが、受験が終わってずいぶん経ってから、やっと当時のことを客観的に振り返ることができたと感じています。