●受験生と夏休み

去年の夏は「史上最も暑い1年」だったと聞いていましたが、去年は、塾に行く以外のほとんどの時間、家で勉強していたので、暑さをあまり意識せずに済みました。今年の夏も観測史上最も暑くなった昨年に匹敵する暑さとなり、部活が午後からあるため、一番暑い時期に外出し真っ赤な顔して帰ってきます。

今夏は感染性胃腸炎と溶連菌感染症と手足口病が流行っていると聞きました。コロナ罹患者も周りにチラホラいます。必要以上に人混みの中に行かない、帰宅時の洗顔手洗いなどの徹底をする…といったような生活習慣を心がけ、地道に気をつけていくしかないのでしょうが…。それに加えて地震の警戒も高まり、受験生の皆さんも気が気じゃないですよね。

●息子の夏休みのようす

「夏は入試の天王山」「夏を制するものは受験を制する」、受験生を持つご家庭なら頻繁に耳にする言葉ですが、塾からも夏は基礎固めをやる最後のチャンス、まとまった時間が確保できるのは今しかない、と言われましたが、結局我が家は天王山が見えて来ず、遅れて天下分け目の戦い突入したのでは…。

算数平均点男子、基礎固めをやって欲しいのに、塾が指定する学校の過去問をやりたがり、何かに時間を割けば何かに時間を割けなくなるわけで、大切な基礎固めの時間が失われてしまいました。

それに加えて息子は、「夏休み沢山寝れる、夏期講習多いな~、疲れるな〜、」と言い、ダラダラ勉強に取り組んでいました。今思うと中弛みをしていたのだと思います。

そんな息子に、どうにかして今やるべきことを意識させたく、間違った声掛けをしていました。

「あと半年頑張れば自由だよ」
「辛いのは受験までだよ」
「ゲームも沢山できるよ」と。

●声掛けで気をつけたいこと

受験が終わるとその通りとなり、息子は「遊びまくるぞ〜」と言い、友達とゲームをしたり、旅行に行ったりと残り少ない小学校生活を楽しんでおりました。

塾仲間は、春季講習に通ったり、今までの勉強習慣を維持しているようでした。
私は今まで頑張ってきたから、最後の小学校生活、好きなだけ遊んで欲しい、と思いましたが、ゼロにする必要はなかったと今となっては思っています。

中学に入った途端、「こんなに勉強するなんて思ってもみなかった」「ゲーム時間がない」「漫画も読めない」と嘆いています。

余裕で合格した学校ならまた違った状況もあったかも知れませんが、本人のイメージとは異なり忙しい毎日を送っています。「中学受験合格」が目標となり、それを達成したら「楽になる」と思い込ませてしまい、「大変なのは今だけ」と思っていたのだと思います。

実際には、全然そうではないのです。
入学してからが似たような成績群の仲間達との本当の勝負です。「ゴールではなくスタート」だと伝えるべきでした。

なんだか嘘をついた気分となり、もう少し未来に繋がる声掛けをすれば良かったと反省してます。
大人なら、ゴールの見えない勉強はモチベーションを保ちにくく、期限を決めた方がやる気になったりしますが、小学生には、中学校生活は未知の世界、その次を想像することは難しかったのかも知れません。

しかも実際のところ、私も学校説明会に何度も足を運んだにも関わらず、イメージした以上に宿題が多く、「勉強をしっかりさせているな」と感じております。

受験生を持つご家庭の皆さん、お子さんへのお声掛けは、状況を見ながら上手く使い分けられる事をおススメします!