●志望校選びと部活
息子の中学校生活の中で、驚いたことの一つは部活の緩さです。息子の所属する部活は、活動日が週3日あります。休みにも寛容で幽霊部員も多いと聞きました。部員数は50名位います。部活の掛け持ちもでき、自由度が高く同好会みたいな雰囲気です。息子はその緩さをとても気に入ってます。先輩達も優しく、文化祭に向けて楽しく活動してます。
志望校選びの際には、部活を軸に色々な学校の文化祭を見て回り、比べて吟味し、受験のモチベーションアップに繋がりました。私が思う部活像とは違いましたが、本人が喜んでいるので良かったです。志望校選定には、「部活」という要素を重視するのもいいかもしれません。

●悩みを共有し伴走していきました
息子の中学受験に伴走していたときに、最も頭を悩ませた問題のひとつが、メンタル面のフォローとモチベーションの維持でした。
息子は精神的に幼さが残り、難しい問題が解けないと人のせいにし、簡単な問題を間違えると問題の出し方が悪いと言い、感情のコントロールが出来ませんでした。泣いて悔しがり声を荒げてプリントを丸めてぐしゃぐしゃにします。それでも、次の日は何事もなかったようにケロッとしています。
自分の感情やストレスをうまく処理できず、感情の起伏が強いこともあり、失敗や挫折に対する反応が過剰になることがしばしばありました。
6年生の夏期講習のこの時期は、時間のロスでしかなく、この時間であれもこれも出来たのにと思い、息子はいつこの無駄に気づくのかと思っておりました。慰めても、励ましても、褒めても、息子の心に響くことはありませんでした。
誰のための受験なのか、何のための受験なのか、こんなにストレスを抱えて苦しんでいる息子を見て、親としてどうサポートすれば良いのか、悩む日々でした。
その中で一番効果があったのは、「一緒に問題を解く」でした。私も解けなければ、一緒に解答を見て、ポイントを共有しました。さらに、解けない問題の解答率を見て、「これは難し過ぎる」「先生に聞こう」「捨て問にしよう」というように共有していきました。
塾の先生のモノマネをしながらホワイトボードに書き込んで、笑いながら勉強したことは、今となっては良い思い出です。
まだ小学生、1人で困難に立ち向かっている中、その困難を共有して孤立させないことが大事だと考えながら、一緒に悩みを共有し伴走していきました。
●息子に気持ちの変化がありました
そんな息子も冬季講習あたりから、少しづつ変わっていきました。志望校に向けて合格したいと言う気持ちを強く持ち始めました。今まで「合格できたらいいなぁー」から、「何がなんでも合格するぞ」と気持ちの変化が見えました。
その頃から冷静かつ客観的な思考になり、何が自分に足りないかを分析して、類似問題を自らやり込みました。何かを変えようと思っても、「自分から変わる」しか人は変われないのだと実感しました。
本当にあの頃は一皮むけたと思い、嬉しく思っておりましたが・・・。
今現在、定期試験でまた同じことを繰り返しています。流石に中学受験のように伴走はせず、黙って見ておりますが。結局は、「気質」なのだと(笑)。
いつかまた本人が必要に迫られたら変わる日が来るかも知れません。身体も大きくなり、声変わりもしているので、早急に変わることを祈っています!