●塾を開いて三年

三年前、2020年3月に当塾は開業しました。私にとってはあっという間に三年が過ぎました。もともと広告会社、出版社に勤めており、30年余りの会社勤めをおこなってきました。会社に勤めるまでは学生だったわけですが、その時期も含めてのできごとを踏まえ、起業を思い立ちました。最初は2018年に結婚相談所を開業、そして2020年から塾を開いています。

さて昨年末、「塾ジャーナル」という業界誌から記事掲載の打診がありました。もとより業業界にいるという意識はなく、自分で好きな仕事を自由におこなっているという意識でしたので、最初は断るつもりでした。ただし、三年経ったことですし記念になるかなと思い、取材を受けました。この塾の特徴をすべ表したものではありませんが、インタビュア―の方や編集部の方のお力で記事が出来あがりました。

塾ジャーナル 3月号より
塾ジャーナル 3月号より

●子どもたちに願うこと

この記事のなかでも少しふれているのですが、相手の意図を正確に聞き取ること、その意図を汲んで正しく理解し、間違いなく行動すること、これは全ての基礎・基本ではないかと思うのです。行動することには、話すこと、書くことも含まれます。

これらの力を身につけるためには、当然のことながら頭のトレーニングが必要です。机に向かってじっくりと文章を読むこと、あるいはじっと人の話を聞き取ること、そして自分の意見をまとめ、話したり、書いたりすること、これらの反復練習が必須です。

一方。次のような意見も聞かれます。頭のトレーニングでは限られた課題に対する成績しか上がらない、正解のない長い人生を洞察力を持って生きていこうとしたときにはあまり意味がない、という趣旨です。

こういうことをおっしゃる人の多くは、実は頭の訓練もきちんとやっているのだと思います。もし頭を使うことを本当に軽視してこのような主張をする人がいるとしたら、何もわかっていないのではないかと思うのです。

塾で国語を教える立場で話しているわけではありません。自分の経験をふまえても、私は正解のないことにずっと挑んできたからです。会社では営業をしている期間が長く、これが正解だということはありませんでした。また、二つの事業を起業しました。初めから成功する確信があったわけではありません。

どの仕事をするにも、正しく相手のいうことを理解すること、自分の考えを論理的に整理できることは必須です。そして、これは学びを通して身につくのだと思うのです。

当塾では、生徒さんと常によく会話をして、おたがいの意思を確認することに努めています。論理的な思考力を身につけていくための、学びの場です。もちろん目前の受験が大切です。それをともに目指します。しかし、その先にある人生を大切にしてほしいと常々願って、彼らと接しています。いい人生を歩んでほしいのです。