●読書感想文を「自分事」として書く

夏休みの宿題として、読書感想文は多くの学校で提出を求められます。お子様によっては、あるいは保護者の皆さまにとっても、悩みの多い課題のひとつではないかと思います。読書感想文の「型」については、様々な講座や書籍がありますので、それらを通じて学びを進めていけば、必ず書けるようになります。

読書感想文を書くうえで、留意しておきたいことにつきまして、私なりの意見を記します。よくありがちなのが、その本のあらすじが中心になっているものです。あらすじに「~と思いました。」という一文が、数か所に添えられているだけのようなものです。これでは読み応えのある文章には、なりにくいと考えます。

あらすじ中心となるということは、読書感想文を「他人事(ひとごと)」として捉えているということです。他人事ではなく、「自分事(じぶんごと)」として書くことが大切です。

●独自の感想文を目指す

あらすじに終始せずに、自分ならではの感想文、自分事として書かれた読書感想文を、今年の夏はぜひとも目指していただきたいと思います。いくつか、そのためのポイントをあげておきます。

たとえば登場人物のなかに自分と似ている人がいたら、その人物のことを掘り下げてみましょう。どんな場面、どんなセリフからそれを感じたか、これを記すだけでも自分だけの感想文となります。

これとは別に自分からは考えられない、自分にはできないなと思った言動はなかったでしょうか。それにふれたときの気持ちを記してみましょう。

本を読み終えて、今日から新しく始めようと思ったことはありませんでしたか。そのきっかけとなった、登場人物の言動と関連させながら書いてみましょう。

上に記したことは、例に過ぎません。自分事の文章を、それぞれで工夫しましょう。

●夏期講習につきまして

当塾では、現在夏期講習を実施中です。おかげさまでほとんどの枠は、埋まりました。ただし、読書感想文などの夏休みの宿題対策など、時間や回数を絞った講座の開講は可能です。ご関心のある方は、早めにお申し込みください。

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写真は駒沢オリンピック公園(8月6日撮影)、当塾はここのすぐ近くです。