●親子の中学受験

当塾のお子さんのなかで、一番多いのは中学受験生です。高校受験や大学受験では、受験生が独力でできることが多くあるのでしょうが、中学受験では、多くは小学4年生ごろからの本格的な受験勉強のスタートであり、お子さん自らが学習計画を立てたり、受験に向けた生活習慣を作り出していったりすることはむずかしく、受験のための環境整備、情報収集の多くは、保護者の役割といっていいでしょう。

当塾の保護者の方々は、とても熱心です、お子さんの将来を真剣に考えているからです。無私の愛情を強く感じます。この愛情が根本にあるわけですから、周囲の人間が何かと口を出すことは無用だと私は思います。今回、体験記を寄稿いただいたお母さまも真剣にお子様と向き合っていらっしゃいました。合格おめでとうございます。

●保護者の方からいただいた合格体験記

Y.S.さんとお母さま

小4から中学受験に向けて、個別や大手塾に通わせていましたが、長文読解が苦手で成績が伸びず、模試では見たことのないような数値の偏差値を叩き出していました。

本人も国語の問題が、何故分からないのかが、分からないような状態でした。

小6になり本人も中学受験を諦めかけていたところ、平山国語塾のHPが目に止まりました。最後にここにかけてみよう。という思いで入塾いたしました。

授業は百字要約、読解公式から入り、長文読解が苦手な娘には最初辛そうでした。しかし、先生が丁寧に根気よくヒントを出し、何度も何度も繰り返し解答に導いてくれました。
コツを掴んだのか、徐々に問題が解けるようになっていきました。国語の苦手意識が薄れていったようです。

先生は、友達っぽく話しやすくて、分かりやすいし、質問しやすいと娘が言っておりました。

結果、小6から(国語に関しては)平山国語塾一本に絞り受験を乗り切ることが出来ました。
今は中学校に通うこと、新しい出会いをとても楽しみにしているようです。

ありがとうございました。

●論説文読解のための様々な方法

今までも何度か、論説文読解のためのポイントを記してきたことがあります。論説文では当然のことながら、筆者のイイタイコトをつかむことが大切です。今回は、これをつかむテクニックのうち、二つを紹介します。

「日本の平均寿命は何歳まで伸びるのでしょうか。」など、問題提起がされる場合が論説文ではよくあります。「~でしょうか。」と読者に聞いている、問いかけているように見えます。このような問題提起がある場合、文章中で筆者の意見を述べることが大半です。言いたいことがあるから、読者の関心を引くためにこのような表現をするわけです。問題提起文があったらチャンスだと思えばいいのです。これへの解答を見つけ出すと、文章全体にわたる筆者の考え方が見えてくるはずです。

続いて、部活動についての友人との話し合いの場面を想定してみましょう。「たしかにあなたの意見は、試合に勝つには一日の練習時間を長くするべきだというところが、なるほどいい提案だと思う。しかし、私は帰宅時間が遅くなるのは良くないので、練習する曜日を増やすべきであると考える。」

この一文では、「たしかに」以降で一度相手の意見を認めています。ただし、本当の自分の意見は「しかし」以降にあることがわかるでしょう。「たしかに」と一度認めたうえで、「しかし」以降で自分の意見を述べています。

日常会話だけでなく、論説文にもこのような言い回しが多用されています。これを譲歩の構文とよびます。「たしかに」、「もちろん」などのことばがあったら、その後の展開に注目しましょう。逆説の接続詞の後に筆者のイイタイコトが書かれています。

論説文は、ルールにしたがって読み進めることにより、イイタイコトがつかめ結果として問題が解けるようになるのです。